国際女性デーには女性の話をしよう。
フラワーデモがはじまった2019年4月11日、600人近くの女性たちが東京駅前に集まった。あいつぐ性犯罪無罪判決に憤る私たちの声を「感情的だ」「冷静になれ」「法律を学べ」・・・などと押し込める力に「もう黙らない」と、私たちは声を上げたのだ。
女の痛みを女たちが語りはじめたあの夜、私たちの言葉が、この国の#MeToo #WithYou 運動を大きな炎にした。
国際女性デーは20世紀前半、女たちの抵抗からはじまった。
長い間、地球上の多くの国で女として生きることは、暴力と差別と貧困のリスクに晒されることだった。
その痛みは、未だに過去のものではない。
女たちは今も殺され続けている。
地球上で毎日130人以上の女性と女児が女であるために殺されている。
その半数以上は家庭内で殺されている。
コロナ禍にフェミサイドの被害者は激増したが、明らかになった被害は氷山の一角である。
この国で女たちは暴力にさらされている。
女の3人に1人がパートナーからDV被害を受けている。20人に1人がパートナーからの暴力で死の恐怖を感じた経験がある。
この国で女は貧困に陥る。
女の生涯賃金は男性の6割に満たない。
女の半数以上が非正規雇用であり、非正規雇用者の7割が女である。
生涯賃金は男より約1億円低い。
この国で女はマイノリティである。
国会議員に女は1割しかいない。
企業管理職の女は15%に満たない。
女の健康、女の安全、女の経済、女の生活、大事なことが男中心の場で決められている。
この国で結婚は女に負担を強いる。
結婚する女の9割以上が男の姓を選ぶ。家事労働の多くを女が担い、それは男の4倍である。
離婚後の共同親権に反対するDV被害者の声に政治家が向き合わず、女と子供の安全が守られていない。
この国で女の性と生殖の健康と権利は守られていない。
安全な中絶へのアクセスが難しく、孤立出産はあとを絶たない。
代理出産、卵子凍結などが「女性の選択」という美名のもと、女の身体がビジネスに取り込まれようとしている。
女たちが性搾取産業に巻き込まれている。
女の身体が管理され、搾取され、支配されている。
2023年この国は性暴力の刑法を変えた。
不同意性交等罪ができた。性被害者たちの声が法を動かした。
それでも性的同意について、どれほど理解されているだろう。
声をあげる性被害者を責める声は、いまだに止まない。
この国で女であるということは、絶え間なく、貧困、暴力、性暴力のリスクにさらされ続けることである。
その原因は男であり男社会である。
「全ての男が悪いわけではない」
そんな言葉は聞き飽きた。善良な男たちは立ち上がれ。黙ることで女を殺す力に荷担するな。
変えなければいけないことは山積みだ。
敵を見誤るのはやめよう。
現実から目をそらすのはやめよう。
シスターフッドを信じよう。
女は女を信頼し女と手をつなごう。
そして、国際女性デーには女の話をしよう。
堂々と、話そう。
世界は女の声を聞くべきなのだ。
国際女性デーは100年以上前にはじまった。
女たちの友情を信じ、女たちの力を肯定し、女の歴史を語り継ぎ、この革命の日を共に祝福しよう。
フラワーデモは5回目の3月を迎える。
女性の尊厳を守るために花を持ち、集まろう。
#WithYou あなたの声を信じ
#MeToo 私は声をあげる。
国際女性デーには女性の話をしよう。
※フラワーデモは毎月11日に全国で行っています。各地域のフラワーデモの開催状況はxでご確認ください。
※東京駅行幸通りでのフラワーデモは毎月11日19:00から行っています。
※3月11日も通常通り行います。
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